初回の「待兼山」に続き、今回も豊中の里山、「島熊山」をぷらっと訪ねてみました。
島熊山は由緒ある自然豊かな里山で、「万葉集」でも次のように詠まれています。
「玉かつま島熊山の夕暮れにひとりか君が山道(やまじ)越ゆらむ」
現代文に訳すと、「夕暮れの島熊山で、あなたは山道を一人で越えているのだろうか。」
旅立った夫を思う妻の歌ともいわれています。
とよな「万葉集」って何や?



「奈良時代」に作られた、日本最古の歌集だよ。
バス停から島熊山へ。


スタート地点は、最寄りのバス停「豊中不動尊前」。
「島熊山」は、ここからわずか徒歩2分の距離に位置します。


写真右の小道が、島熊山への入り口です。
すぐそばには看板が立っていますが、文字はありません。
さらにその近くには何やら石碑が。
写真では草に覆われて一部しか見えませんが、そこには「豊中市立婦人会館」と記されています。



この看板、なんて書いてあったんやろな。



この先に進めばわかるかもね。




坂を登りきると開けた場所に出ました。
左手にはさらに奥へ続く道、中央には階段と閉ざされたフェンス、右には森の入口が見えます。
なんてことのない駐車場ですが、どこか非日常を感じる不思議な空間です。



何やここ!
冒険のにおいがプンプンする!!



車止めのポールが立ってたから、今は使われていない駐車場かな?
森を探検!


まずは森の探検です!
フェンスの開いた場所から入って間もなく、案内板が。



案内板の横の箱、何か入ってる?



空っぽや!


案内板によると、この場所はかつて開発予定地だった森を、豊中市が大阪府から都市緑地として譲り受けたとのことです。
「キツネ」や「タヌキ」も生息しているそうで、今もなお自然が息づいていることがうかがえます。



うおーっ!!
キツネ会いたい!!タヌキ会いたい!!



日中に会うのは、なかなか難しいかもね。


「タヌキかキツネに会うまでは帰らんぞ!」と気合を入れて散策開始。
それにしても、まさか住宅地の真ん中にこんな自然豊かな場所があるとは・・・。



よっしゃ!
キツネ、ゲットだぜ!!



ポケモンじゃないんだから・・・。





なんか、真夏やのに涼しい感じがするな。



車の音とかも聞こえないね。


しばらく歩くと、案内板がありました。
この辺りから分かれ道になるようです。



どう進む?



せやなぁ・・・
まずは「古池」まで行って、そのまま道なりに迂回して「見晴らしがよい」ってところを目指すルートで行こか!
森の奥地へ。


森の奥へ進む道は、下り階段になっていました。
しかも道中足元は悪く、何度もつまづきながら進むハメに。



注意して歩かないと、転倒しそうになるね。



イテッ!
セミが頭に当たった!





なんか「もののけ姫」に出てきそうな雰囲気やな。



コダマがいても違和感ないよね。





立派な木やなぁ!
樹齢何年なんやろ。



100年ぐらい行ってるのかなぁ。
カブトムシバトル!


ふと足元を見てみると、カブトムシのバトルが!
そばにいるメスを巡っての争いでしょうか。
まさかの天然のカブトムシ相撲が見られて、筆者もとよなも大興奮です。



行けーカブト海!!
カブト山もがんばれ!!



どっちがどっち?


決まった、カブト山の一本背負い!!
しかし、ひっくり返されたカブト海もまだまだ負けず、執念深く挑み続けていた姿は生命力そのもの。
森の中では他にも昆虫やトカゲなどが見られ、まさに「生きている博物館」です。



ワーワー
やんややんやー



左のがカブト山だったのか・・・。
森の奥地、「古池」に到着!


カブトムシ相撲を堪能した後、しばらく歩くとフェンスを発見。
おそらく「古池」を囲むフェンスだと思われます。
得てして、森の奥地に到達です!





見える?



全然見えん・・・。





ちょっと移動しよ。



こうなったら、もはや道とは言えないよね・・・。


池の脇を歩いてやっとその姿を拝むことができました・・・。
森の最深部、「古池」です。
この写真を撮っている時に、聞いたことの無い動物の鳴き声が聞こえましたが、何か生息しているのかな?
そしてあの四角い浮島みたいのは何だ?
謎の多い池です。



この池、かつては「鬼ヶ谷池」と呼ばれていたらしいし、もしかするとあの浮島には鬼討伐のための伝説の剣が・・・



ポンプ施設じゃないの?



・・・・・・
それにしても、なんかむずがゆくない?



ウチも、なんか身体中がチクチクするような・・・





ギャーッ!!
蚊!!蚊がスゴい!!



退却!!
退却やーっ!!
森の奥は水辺が近いせいか、蚊がめちゃくちゃ飛んでました。
ひっきりなしに首元やら腕やら足やらを狙って飛んでくるので、身体中をペシペシ叩きながら歩くハメに。
傍から見れば、何してんだアイツと思われるかも知れません。
見晴らしがよいスポットへ。


蚊の猛攻に屈して古池から退却し、先ほどの案内板付近まで戻ってきました。
気を取り直して、次は「見晴らしがよい」スポットへ向かいます。



首元から、腕から足からボッコボコ。



虫よけスプレー持ってくるべきだったね・・・。


木々の間から、ふと視界が開ける場所に出ました。
どうやらここが「見晴らしがよい」スポットのようです。
方角は南向きで、遠くには「梅田スカイビル」らしき建物も見えました。



いよ~、絶景かな、絶景かな!



淀川花火大会なんかもよく見えそうだね。
島熊山の不思議スポット
謎の遺跡


さて、先ほどの古池もそうですが、島熊山では時折不思議な場所に出会います。
見晴らしのよい場所からそのまま進んでいくと、右手に有刺鉄線が張られたフェンスが現れました。
緑豊かな風景の中に、少し違和感のある光景です。


道の突き当たりは、階段になっていました。
この階段を下りると「緑丘」の住宅地へと出ます。
では、階段の上には何があるのでしょうか。





うおーっ!!
謎の遺跡!!



何かの廃墟かな?
階段の上には、フェンスに囲まれた無機質なコンクリートの施設。
錆びれた外灯に扉、よく見ると白い装置のようなものも見えます。
有刺鉄線の張られたフェンスと厳重に施錠された門に阻まれ、当然ながら中に入ることはできません。



くそ~、「さいごのかぎ」さえあれば・・・。



入っちゃダメだよ。



「アバカム」!!「アバカム」!!



ダメだって。
自然にそぐわぬ異質な光景に、筆者もとよなも魅入ってしまいました。
こうした「好奇心」をくすぐる場所が点在しているのも、島熊山の魅力のひとつです。
謎のほこら


来た道を戻り、駐車場まで帰ってきました!
それでは、まだ行ってない場所にも行ってみましょう!


まずはこの意味深に設置された階段!
上の施錠された扉の先には、いったい何があるのでしょうか。





うおーっ!!
謎のほこら!!



ほとんど植物に覆われちゃってるね。



くそ~、この扉も開けられへん!
「アバカム」!「アバカム」!



いちいち入ろうとすな!



でも、あのほこらで何かすると、きっと幻のポケモンが・・・。



公衆トイレか何かじゃないの?
謎の館


それでは最後に、この小道を歩いてみます。
手すりや点字ブロックが設置されており、歩きやすく整えられた道になっています。
この先には何があるのでしょうか。



ちさとは「ロマン」っちゅーもんをわかっとらんのとちゃうか!



冷静に分析してるんじゃん。





おお!!
「もりのようかん」!



洋館でもないでしょ。
道の先には謎の館。
しかしこの場所がもともと何だったのかは、はっきりしています。


「旧千里少年文化館」。
もともと「婦人会館」として開設され、その後は子どもたちの学びや体験の場として利用されてきました。
しかし2021年に役割を終え、今は静かな森の中にその姿だけが残されています。



当時はここで、どんなことをやってたんかなぁ。



自然観察とか採集した木の枝で工作とか、里山ならではの体験学習の場だったのかも知れないね。



せっかく里山のふもとにあるんやし、いつか再利用とかされるとええな。
散歩を終えて。
残念ながらタヌキやキツネには会えませんでしたが、カブトムシ相撲に、頂上からの景色、そして不思議な場所の数々と、少年時代の冒険心を思い起こさせるような散歩となりました。
「島熊山」は、都市開発が進む現代にあって、今もなお残されている貴重な里山です。
これからも、この風景が変わらず守られていくことを願うばかりです。



とにかく虫よけスプレー買いに行くで!
ちさと!



今さら買うの?
アクセス、散策時の注意点など
島熊山(島熊山緑地)
- 所在地
-
大阪府豊中市新千里西町2丁目7
- 地図
アクセス
- 北大阪急行・大阪モノレール
-
「千里中央」駅より徒歩約20分。
- 阪急バス
-
「豊中不動尊前」バス停より徒歩約2分。
「島熊山」の駐車場は、ポールで封鎖されており使用できません。
車でお越しの方は、近くのコインパーキングをご利用ください。
散策時の注意点
島熊山緑地の散策路は舗装されておらず、歩きやすいとは言えない箇所もあります。
散策の際は、凹凸のある道や木の根などに注意しながら、足元に気をつけてお楽しみください。
また、森の奥へ進むにつれて水場に近づくためか、蚊が多く見られます。(筆者もメチャクチャ刺されました。)
事前に虫よけスプレーを用意しておくと安心です。
緑地内の設備について
島熊山緑地内には、自動販売機やトイレは設置されていません。
あらかじめ飲料水を持参し、トイレも事前に済ませておくことをおすすめします。










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