思い出へ変わりゆく景色―豊洲池(上野西)

Googleマップを眺めながら「次はどこへ行こうか」と考えていると、ふと気になる場所が目に留まりました。

出典:Google マップ(航空写真)(© Google)

噴水まで整備された立派な池のハズが、地名の表示がない

普通なら「〇〇池」と名前が出て、口コミのひとつやふたつ見つかるのに、一体なぜ!?

これは調査せねばなるまい。

というわけで早速、「とよな」「ちさと」を連れて現地へ向かいました。

上野西を歩く。

上野東三丁目バス停。
とよな

自分だけで行けよなぁ。

ちさと

まあまあ、丁度ヒマしてたんだし。

Googleマップに表記されない謎の池があるのは上野西。

最寄りの「上野東三丁目」バス停から、現地へ徒歩で向かってみます。

歩道橋前で見つけた方位磁針。バラと言えば、豊中市の市花にあたります。
とよな

見てみ、バラをあしらったデザインの方位磁針があるわ。

ちさと

豊中らしくていいね。

上野西は閑静な住宅地で、整った街並みに落ち着いた雰囲気の家々が建ち並んでいます。

また、「府立豊中高校」「私立梅花高校」という二つの学校を擁する、文教の香り漂うエリアでもあります。

通学路では学生の姿も見られ、静かな住宅地の中にどこか青春の空気が感じられました。

とよな

今は文化祭のシーズンかな?

ちさと

そうだね。
お姉ちゃんも演劇で頑張ってたよね。

とよな

黒歴史やからやめろ!!

とよなは一体、どんな役をやってたんでしょうか。

わずかな水を残す池

しばらく歩いていると、池を囲うフェンスが見えました。

とよな

お、池らしいのが見えてきた!

ちさと

Googleマップに表記がないからてっきり無くなったのかと思ったけど、ちゃんとあるじゃん。

池の全景。
とよな

これは・・・!

ちさと

ほとんど草むらになってる・・・。

そこには、すっかり草むらと化した池の姿がありました。

それでもわずかに水が残っており、静かな水面にはカモの姿も見られます。

円形の設備は、かつての噴水でしょうか。
とよな

ここんとこ猛暑続きやったから、干からびたんかなぁ。

ちさと

でも、かろうじて水が残ってるよね。
カモも泳いでるし。

泳ぐカモを撮影。そろそろ望遠レンズが欲しいカモ。
とよな

これから雨が降ったり、自治体が貯水したりすれば復活するんやないか!?

とよなの前向きな言葉に、自分もほんの少し希望を抱きました。

しかし・・・

調べてみると、この「豊洲池」はすでに農業用ため池としての役割を終えており、池を含む土地は企業へと売却されていたことがわかりました。

現状は草地とわずかな水を残していますが、今後は整地され、開発が進むことが予想されます。

「二ノ切池」のように今も残されている池がある一方で、その役目を終え、静かに姿を消そうとしている池もあります。

どこか切なさを感じますが、これも時の流れでしょうか。

ちさと

池の復活を祈念して、雨乞いしとこう。
お姉ちゃん。

とよな

雨よ~~~、降れ~~~~・・・・

二人は池の復活を信じて雨乞いを始めました。

こ、これは本当のことを言いづらいな・・・。

身近な風景も、いつか思い出になる。

見慣れた景色も、月日が経てば、いつかは姿を変えていきます。

今、目の前に当たり前のように広がっている場所も、時の流れとともに失われてしまえば、タイムスリップでもしない限りもう二度と同じ姿で戻ることはできません。

もしそこが大切な場所なのであれば「まさに今」、その景色をしっかりと目に焼き付け、その場の空気を感じ、必要であれば写真や動画に残しておく。

そうすることでいつか訪れる喪失感や後悔も、少しは和らぐのかもしれません。

自分も「今」を大切にしながら、一日一日をじっくりと生きていきたい。

そんなことを改めて考えさせられる散歩となりました。

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この記事を書いた人

大阪府豊中市在住。
散歩がてら地元の魅力を発信しようと、ブログ執筆を始めました。

無理しないよう、ゆるく活動しています。

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