「島熊山」は、「大阪府豊中市新千里西町」に位置する丘陵地。
自然豊かな里山

「島熊山(島熊山緑地)」は、「豊中市新千里西町」と、「緑丘」の境界付近に位置する丘陵地です。
緑地内では古池を中心に森が広がっており、多様な植物や鳥、昆虫が見られるほか、キツネやタヌキといった動物も現在も生息しています。
都市開発が進む現代においても、純粋な自然が今なお残されている非常に貴重な里山です。
かつてこの地ではヘリポートの建設が計画されていましたが、地域住民による反対運動や基金活動が行われ、計画の見直しへとつながりました。
その結果、2006年に大阪府から豊中市へ移管され、現在は「豊中市」と市民・地域団体・周辺学校・NPOで構成された「島熊山緑地協議会」によって、保全・再生活動が行われています。
万葉集にも詠まれた歴史ある山
「島熊山」は歴史も深く、奈良時代末期に編まれたとされる歌集「万葉集」第12巻・3193番歌において、このように詠まれています。
玉かつま島熊山の夕暮れにひとりか君が山道(やまじ)超ゆらむ
現代語訳では、「夕暮れの島熊山で、あなたは山道を一人で越えているのだろうか。」という意味とされ、旅に出た夫を思い、その身を案じる妻の心情を表した悲別歌として知られています。
とよな「玉かつま」って何や?



直訳すると「きれいな竹の籠」って意味らしいよ。
籠の本体と蓋が合うことから「逢う」とか「しま(蓋が閉まることから)」にかかる枕詞なんだって。



「まくらことば」?



特定の言葉にかかる「飾り言葉」みたいなものかな?
これを入れることで、響きとか雰囲気を整えるんだって。
「玉かつま、島熊山」も、はっきりした意味というよりは「きれいな山だなぁ」って感じのイメージを添えてる言葉らしいよ。
見どころ
自然豊かな散策路


筆者は夏に訪れましたが、森の中ではセミや鳥の鳴き声だけが響き、外の車の音はほとんど聞こえませんでした。
どこか涼しさも感じられ、街の中とは明らかな空気の違いを感じます。
山頂付近から大阪平野を望む。


緑地内を緑丘方面へ進むと、見晴らしの良いスポットがあります。
木々の間から、広々とした大阪平野の景色を望むことができます。
散策時の注意点
散策路について
緑地内の散策路は舗装されておらず、歩きやすいとは言えない箇所もあります。
散策の際は、凹凸のある道や木の根などに注意しながら、足元に気をつけてお楽しみください。
また、奥へ進むにつれて水場に近づくためか、蚊が多く見られます。(筆者もメチャクチャ刺されました。)
散策の際は、虫よけスプレーを用意しておくと安心です。
緑地内の設備について
島熊山緑地内には、自動販売機やトイレは設置されていません。
あらかじめ飲料水を持参し、トイレも事前に済ませておくことをおすすめします。
アクセス
阪急バス「豊中不動尊前」バス停から徒歩で約3分。
大阪モノレール・北大阪急行「千里中央駅」から徒歩で約18分。
島熊山緑地内に駐車場はありますが、閉鎖されており使用できません。
お車でお越しの際は、近くのコインパーキングをご利用ください。
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